新たな恋
高校2年。ウエイトリフティング部の札幌人O君と友達になり、遠征でワイワイ話してると「自分より背の小さい彼女が欲しいって人が北見に居るんだよね。その友達Kは162センチなんだよ。タメでラグビー部」って言われて、とりあえず連絡先交換だけすることに。
Kは起きてから寝るまでメールしてくれて、その頃まだ無料通話なんてなかったけど、親に迷惑がかからない程度に電話し合った。
私に好きな人が居ることも話したし、彼は少し前まで付き合ってた人を忘れられずにいた。
お互いの顔はO君が持ってた写真とかで知ってたけど、それ以上の関係にはならず、もちろん逢うこともなかった。
そんなある日、彼はその元彼女と寄りを戻した。「良かったじゃん!!」って言ったものの、少しだけモヤモヤしてる自分が居た。
でもK達はそう長くは続かず、またメールする毎日。そして北見まで一人で行くことになり、Kともう1人のラグビー部で遊ぶことになった。
日帰りの北見。カラオケ2時間が限界だった(笑)歌ってる途中、隣に居るKからメールがきた。
「次歌う曲、ちびのために歌うわ」
ゆずのいつかだった。
“いつかまた どうしようもなく 寂しくなったその時は どこにいても 何をしてても 駆けつけてあげるから”
泣きそうになった。そしてすごく嬉しかった。
3人で2時間のカラオケはあっとゆー間で、帰り駅のホームまで見送ってくれた。電車が動いた瞬間涙が流れて、すぐにKからメール。
「涙が止まらない。ちびのこと好きになった。付き合って欲しい」
同じ気持ちだった。でも距離もあったし、また先生に逢えば気持ちが変わってしまうかもしれない。そして逢ったのはたったの1回。だから付き合うのはやめた。
いつもと変わらない毎日を過ごし、ある時お母さんとお母さんの妹とで、ドライブ行くって話になった。
行き先は北見。わりとオープンな我が家なので、Kのことは前から話してあった。電車で北見に行ったことも。帰りに泣いたことも。
Kに話したら喜んでくれた。当日部活もあったけど、昼までだったから逢えた。
5人兄弟の3番目のK。両親が離婚して、Kだけがお母さんに着いてくってゆーすごく優しい人だった。
駅近くのセブンイレブンで待ち合わせ。2人で住むアパートまで行った。
初めての経験。そんな日だった。