6年間
Mカップルが別れて、メアド変更をしたMの元カノS。
そのついでに、何気なくYから口説かれたりしてない?ってメールしてみた。
2回別れても離れなかった私たち。聞いてみたけど、大丈夫だろうって気持ちの方が大きかったと思う。
返ってきたメールには「本気かどうかは分からないけど、可愛いとは言われた」と。そして「私も実は気になってるんだよね」っていうSの気持ち。
…え?…ライバル出現?
その後すぐにYにメールして、夜に携帯だけ持って近くの駐車場まで来てもらった。
もしかしたらまた、ごめんって戻ってきてくれるかもしれない。そんな気持ちもまだあったかもしれない。涙なんて一粒も流さず、冷静にどうしたいの?って聞いた。
Yはしばらく黙って、鼻をすする。顔は暗くてたいした見れなかったけど、初めて見せた涙だった。
きっと6年の思い出がすごく濃かったんだなって実感した。
そしてYは、「ごめん。気持ちがSに行ってる」。
頭の中が真っ白だったけど、必死に笑顔を作って、「そっか。分かったよ。今までありがとう」って言って車をおりた。
携帯しか持たずに家を出た私は、そのまま家の前まで戻った。でも、リビングに居る親になんて言おう…そんなこと考えてたら帰れなくて、とりあえずまた歩いた。
我慢してたものが一気に溢れて、声が出るほど泣きながら歩いた。
枯れるほど泣いて、たどり着いたのはまだ営業してたドラッグストア。ベンチに座って、Yから連絡こいって何度も願った。
もちろんそんな願いは届かず、SNSに彼氏と振られたって投稿。母と姉がすぐに連絡をくれた。
二人とも帰っておいでなんて言わなかった。所在確認と、辛いのは今だけって言葉。また泣けてきて、車がきた瞬間道路に出ようともしたけど、老夫婦の顔が見えてやめたり、どうすることも出来なかった。
しばらくしたら、職場の人から電話がきた。
数人で呑むってことは日中聞いてて、彼氏と会うからって断ったけど、SNSを見てくれたらしい。ドラッグストアから徒歩10分もかからない場所にいたお姉様たち。
とりあえず一人で居たら危ないことしかしないと思って、親に連絡してその人の家にお邪魔させてもらった。
枯れたはずの涙は、お姉様たちに迎えられた瞬間また抑えきれず、声を出して泣いた。
たくさん泣いて、たくさん話して、たくさん飲んで、すごく楽しかった。
夜中2時頃、家に帰ったらリビングで母がソファーで居眠り。
待っててくれてたんだ…。。
そこは涙をこらえて、帰ってきたよと一言。
「あー寝てた(笑)行くとこあって良かったね。次は必ずあるから」
笑顔で、んだね!って言って、部屋でまたたくさん泣いた。
今でも思う。私の涙はいつなくなるんだろう(笑)